完全ガイド · 90+ か国 / 190+ 回線

完全ガイド:申し込みから安定接続まで

8章を順に進めます。まずこのサービスが何で構成されているかを理解し、次にどのプランを選ぶかを決め、そのうえで申し込み、サブスクリプションを取得し、クライアントを導入し、接続を確認します。最後に更新と応用的な設定を扱います。順番に読み終えれば、ほかの資料を調べ直す必要はありません。

このページはじっくり調べるためのハンドブックで、3分で終わる速習ガイドではありません。サイト内にはクイックスタートもあり、そちらは最短ルート——登録、支払い、読み込み、接続の4ステップで終わります。2つの文書の役割分担はこうです。初めてで、まずネットにつなぎたいだけならクイックスタート。各プランの違いをきちんと計算したい、サブスクリプションリンクをなぜ他人に渡してはいけないのか知りたい、5つの異なる OS の端末すべてに導入したい、今後は自分でトラブルを切り分けたいなら、このページです。内容は矛盾しておらず、用語も数字も完全に一致しているので、行き来しながら読めます。

CHAPTER 01

このサービスとは:サブスクリプション・回線・クライアント

VPNQK はサブスクリプション型のクロスボーダー・ネットワーク高速化サービスです。役割は具体的で、ローカル端末と目的のサイトの間に暗号化トンネルを張り、アクセス要求をローカル回線事業者のネットワークから、品質をより制御しやすい国際回線へ送り、出口側から公衆網へ戻します。利用者から見た変化は2つ——もともと開けなかった、あるいは途切れがちだった海外サービスが使えるようになること、夜のピーク時間に不安定だった接続が安定することです。目的のサイト自体を変えるものでも、端末のほかの設定を変えるものでもありません。

1つのサブスクリプションは4つの要素でできています

この4つの役割を理解しておくと、以降の章がずっと楽になります。1つ目はアカウントで、ユーザー名とパスワードで構成されます。登録時にメールアドレスは不要で、ここが本サービスの申し込みで最も手間が少ない点です——確認メールを待つ必要も、受信箱を探す必要もありません。2つ目は通信量の枠で、月額プランごとに決まっています。たとえば ¥9.9 のプランは 60GB、¥18 のプランは 250GB、¥28 のプランは 500GB で、枠は申し込み日を基準に毎月リセットされます。3つ目は回線プールで、90+ か国・190+ 回線をカバーし、回線タイプによって専用線・中継・直接接続の3種類に分かれます。接続時はこの中から1本選びます。4つ目はクライアントで、端末上で動くプログラムであり、通信をルールに従ってトンネルへ流し込みます。

4つはどれも欠かせませんが、更新のタイミングはまったく異なります。アカウントと通信量の枠は注文に連動し、回線プールはサービス側が保守していて、サブスクリプションを再取得すれば変更が見えます。クライアントはローカルにインストールされたソフトで、自分で更新しない限りインストールしたバージョンのままです。「なぜ他人は使えて自分は使えないのか」という差の多くは、最終的にクライアントのバージョンか、サブスクリプションを更新したかどうかに行き着きます。

3種類の回線の違い

回線タイプは回線選びで最も重要な情報で、ピーク時間にその経路が安定しているかどうかを左右します。専用線は通信事業者レベルのポイントツーポイント回線で、途中で公共インターネットの混雑点を通りません。代わりにコストが高く、通常は人気の地域にのみ用意されます。中継はまず中間ノードに接続してから転送する方式で、コストパフォーマンスが最も良く、日常的な用途の既定の選択肢でもあります。直接接続はローカルから目的地域の入口へ直接つなぐ方式で、経路は最短ですが、ローカル回線事業者の国際出口の品質に最も影響されます。

3種類の回線の用途比較。実際に利用できる回線はパネルの回線一覧を基準にしてください
回線タイプ経路の特徴向いている用途選び方の目安
IEPL 専用線ポイントツーポイントの専用線で、公共の相互接続の混雑を避ける夜のピーク時間の動画、長時間の会議、大容量ファイル転送主力回線として。遅くなったらまずここへ戻す
中継まず中間ノードに接続し、そこから目的地域へ転送日常の Web 閲覧、AI ツール、SNS、ショッピング既定の選択。多くの用途でこれで足りる
直接接続ローカルから目的地域の入口へ直接つなぐ最短経路一時的な調べもの、低遅延のやり取りローカルの出口品質が良いときに最適

回線一覧はサービス側の調整で変わります。ページに表示される地域数やタイプのラベルは、ログイン後のパネルを基準にしてください。

課金は通信量ベースで、時間ではありません

本サービスの課金単位は通信量で、接続時間ではありません。つまりクライアントをつないだままにしても枠は減らず、実際に上下のデータが発生した分だけが計上されます。これを強調するのは、時間課金の製品から移ってきた利用者が、習慣で毎日手動切断してしまい、かえって手間を増やしている例が多いからです。正しいやり方は、よく使う端末は接続したままにし、トンネルを通す必要のないローカル向けの通信は分流ルールで除外することです。こうすれば枠の消費は本当に高速化が必要なリクエストだけに限られます。

同時接続台数に上限はないため、スマートフォン、タブレット、ノート PC、デスクトップを同時につないでおけます。「1枠節約するため」にログインし直す必要はありません。枠はアカウント単位で共有され、複数台で同じ枠を消費します。

クライアントは入れ物にすぎず、中身はサブスクリプション

「クライアントをダウンロードする」を最初の一歩だと思っている人が多いのですが、順序は逆です。クライアントは空の容器で、サブスクリプションリンクこそが容器に回線を注ぎ込むための鍵です。同じクライアントでも、別アカウントのサブスクリプションを読み込めば、表示される回線リストはまったく別物になります。だから端末を変えたときの正しい行動は「クライアントを入れ直す」ではなく、「新しい端末にクライアントを入れて、同じサブスクリプションを読み込む」です。この構造を理解すれば、端末間の移行はとても簡単になります。

セキュリティ面では、トンネル内で銀行レベルの暗号化を使用し、通信内容はローカルと出口の間で暗号化されたまま保たれます。サービス側はログを残さない方針で、利用者の閲覧内容は記録しません。これは業界で一般的なプライバシー条項であり、本サービスが対外的に約束している内容の一部でもあります。

CHAPTER 02

プラン選び:3つの月額プランと通信量パックの見分け方

プラン選びで答えるべき問いは1つだけです。1か月でおよそどれくらいの通信量を使うか。価格の段階ははっきりしているので、難しいのは自分の使用量の見積もりです。この章では3つの月額プランと3種類の通信量パックをまとめて扱い、見積もり方と、見落とされがちな「リセット日」と「アップグレードの日割り」の2つのルールを説明します。

3つの月額プランの違いは通信量だけ

月額プランは3段階です。¥9.9/月は 60GB、¥18/月は 250GB、¥28/月は 500GB。3つの違いは通信量の枠だけ——回線プール、同時接続台数、支払い方法、返金の約束はまったく同じです。つまり、最安プランを選んでも低速回線に制限されることはなく、最高プランを選んでも特定の地域が追加で解放されるわけではありません。この設計の意味は、予算が限られているときに「安いプランは二級市民なのでは」と悩まなくて済むことです。自分の1か月の使用量を計算するだけで足ります。

通信量は申し込み日を基準に毎月リセットされます。たとえば12日に申し込んだ場合、以降は毎月12日に枠が更新され、毎月1日ではありません。このルールは月の途中で申し込む人にとって公平で、「月初に合わせる」ためにわざわざ1日まで待つ必要もありません。申し込み日はパネルのサブスクリプション情報で確認できます。

自分の月間使用量を見積もる方法

GB 単位で正確に出す必要はなく、桁感だけつかめば十分です。次のように大まかに分類してみてください。

  • ライト:主に Web 閲覧、メッセージのやり取り、調べもの、たまに短い動画。長い動画や大容量ファイルはほぼなし。この使い方なら通常は最安プランの範囲に収まります。
  • ミドル:毎日1〜2時間の高画質動画に、通常の Web 閲覧と SNS、たまにソフトのインストーラをダウンロード。この使い方なら中間プランから始めるのがおすすめです。
  • ヘビー:4K ストリーミングを長時間再生、大容量ファイルを頻繁に転送、複数台を同時接続してすべてで動画を再生。この使い方なら最上位プランを選ぶか、月額プランに通信量パックを組み合わせてください。

動画が通信量消費の主な要因で、画質が1段上がるごとに単位時間あたりの消費は倍々で増えます。Web 閲覧、チャット、文書共同編集の消費はそれに比べればごくわずかです。だから判断基準は一言にまとめられます。動画を見る時間と画質でプランを決め、それ以外の用途はほぼ無視して構いません。

通信量パック:使い切るまで有効、期限なし

月額プランの枠が足りない場合や、使用量の変動が大きく特定の月だけ極端に多い場合は、通信量パックを追加できます。通信量パックは3種類で、¥158/300GB、¥358/1000GB、¥658/3000GB。月額プランとの最大の違いは使い切るまで有効で、期限がないことです——月次の周期でゼロに戻らず、使い切った時点で終わりです。季節によって使用量が変わる人に向いています。たとえば一定期間だけ集中的にプロジェクトを進めたり、まとめてドラマを見たりし、それ以外の月はほとんど使わないなら、プランを上げるより通信量パックのほうが割に合います。

月額プランと通信量パックの比較。価格と容量はこの表を基準にしてください
種類価格通信量有効期間
月額プラン・エントリー¥9.9 / 月60GB申し込み日を基準に毎月リセット
月額プラン・スタンダード¥18 / 月250GB申し込み日を基準に毎月リセット
月額プラン・上位¥28 / 月500GB申し込み日を基準に毎月リセット
通信量パック・小¥158300GB使い切るまで有効、期限なし
通信量パック・中¥3581000GB使い切るまで有効、期限なし
通信量パック・大¥6583000GB使い切るまで有効、期限なし

途中アップグレード:差額を残り日数に按分

申し込んだあとにプランが低すぎたと気づいても、今月が終わるのを待つ必要はありません。途中アップグレードのルールは、差額を残り日数に按分し、現在の周期の残り時間を新しいプランで埋めるというものです。抽象的な例でいうと、月の途中で下位プランから中間プランへ上げる場合、2つのプランの差額を支払うだけで、残りの半月は中間プランの枠で使い続けられます。すでに使った通信量がゼロに戻ることも、1か月分を買い直す必要もありません。具体的な按分額は注文ページに表示され、支払い前に確認できます。

ヒント アップグレードは現在の周期の残り日数で按分され、暦月でリセットされるわけではありません。今月が残り2〜3日しかないなら、次の周期が始まってから上げるか、通信量パックを追加してこの数日をしのぐほうが割に合うことが多いです。注文ページに按分結果が明示されるので、表示された金額で判断してください。

支払い方法と返金の約束

支払い方法は Alipay、WeChat、USDT の3種類です。どれを選ぶかは習慣次第で、着金はどれも数分単位です。支払いが完了したらパネルに戻って更新すれば、通信量の枠が増えているのが確認できます。申し込んだあとにサービスが期待と違った場合、本サービスは7日間の理由不要の返金に対応しています。具体的な申請方法は第7章で説明します。

まだ2つのプランで迷っているなら、まず低いほうを選ぶことをおすすめします。枠が足りなくなったときのアップグレードは差額だけで済みますが、逆に下げる場合は次の周期まで待つ必要があります。低いほうから始めて後で上げるほうが、試行錯誤のコストは低くなります。詳しい価格一覧と各プランの内容はプランページで照らし合わせてください。先に回線のカバレッジを見てから決めたい場合は、サーバーページの地域別リストをご覧ください。

CHAPTER 03

登録と注文:メールアドレス不要の申し込み手順

この章では、ゼロから「枠が反映された状態」までの各ステップを分解します。手続き全体にメール認証はなく、個人情報の入力も不要で、通常は1〜2分で終わります。

ステップ1:アカウントを作成する

ユーザーパネルの登録ページを開くと、入力が必要なのはユーザー名とパスワードの2つだけです。メールアドレスは不要で、ユーザー名とパスワードだけで登録が完了します。この点は少し詳しく説明する価値があります。多くのサービスはメールアドレスをアカウントの主体にしており、登録には確認メールの到着を待ち、パスワードを忘れればメールで再設定し、メール事業者に確認メールを弾かれたら完全に詰みます。本サービスはその層をなくしており、登録すれば完了、ログインすれば使えます。

ユーザー名は3つの条件を満たすことをおすすめします。長さはほどほどに、英数字と一般的な記号だけを使い、本名やよく使うハンドルネームは避ける。パスワードは専用のものを設定し、他のサイトと使い回さないこと——これは社交辞令ではありません。アカウントにはサブスクリプションリンクが保存されており、サブスクリプションリンクは資格情報に等しいからです(第4章で詳しく説明します)。パスワードは信頼できる場所に自分で控えてください。メールアドレスでの復旧ができないため、忘れるとパネルの復旧手続きが必要になり、余分に時間がかかります。

ステップ2:プランを選んで注文する

ログインしてプラン欄へ進むと、3つの月額プランと3種類の通信量パックが同じページに並んでいます。プランを選んで注文すると、未払いの注文が1件生成され、金額と支払い方法が表示されます。この時点ではまだ引き落とされておらず、注文は支払い待ちの状態です。

注文の段階でつまずきやすい点が3つあるので、先に説明しておきます。無駄なやり取りをかなり減らせるはずです。

  • 注文を重複させないこと。注文を押したあとページの遷移が少し遅れるのは正常で、連打しないでください。もし支払い待ちの注文が2件できてしまっても、未払いのほうは引き落とされません。注文一覧からキャンセルできます。
  • 支払い時の金額を一致させること。支払いページに表示される数字は注文金額と一致しているはずです。一致しない場合はいったん止め、パネルに戻ってやり直してください。
  • USDT 決済はネットワークに注意。送金時は注文ページの案内と同じネットワークを選んでください。違うネットワークを選ぶと資金が着金しないことがあり、その処理は Alipay や WeChat よりずっと面倒です。

ステップ3:支払いと着金の確認

Alipay や WeChat を選んだ場合、QR コードの読み取りや画面遷移が終われば、通常は数秒で支払い成功の通知が届きます。USDT はオンチェーンの確認を待つ必要があり、時間はネットワークの混雑具合によります。支払い後はパネルに戻り、注文一覧でステータスが支払い済みになっていることを確認してください。同時に、サブスクリプション情報欄の通信量の枠も増えているはずです。

支払いが成功したのにパネルが変わらない場合は、まず重ねて支払わないでください。次の順で処理します。ページを再読み込みする。注文一覧でその注文のステータスを確認する。ステータスがまだ支払い待ちなら、支払いのコールバックがまだ届いていないだけなので、1〜2分待ってから再読み込みする。それでも長時間変わらない場合は、フッターのチケット窓口から注文番号を送り、バックエンドで照合してもらってください。重複支払いも返金は可能ですが、手続きを一通り踏むことになるので、まず確認するほうが得策です。

ステップ4:パネルの各エリアを把握する

申し込みが完了すると、パネルには以降たびたび使う4つのエリアがあります。概要エリアには現在のプラン、残りの通信量、有効期限が表示されます。プランエリアはアップグレード、更新、通信量パックの購入に使います。サブスクリプションエリアにはサブスクリプションリンクと各プラットフォームのクライアント入口があります。注文エリアには過去の注文が記録され、返金申請もここから行います。この4か所を覚えておけば、以降の章の操作でほかを探す必要はありません。

一度に済ませる 登録、注文、支払い、着金確認の4ステップは、間を空けずに一度で済ませることをおすすめします。注文は支払い待ちのまま長時間放置すると失効し、その場合は注文し直しになります。アカウントには影響しませんが、手間が1ステップ増えます。

返金について最初に知っておくこと

本サービスは初回の支払いから起算して7日間の理由不要の返金に対応しています。この約束の意味は、申し込みの段階で「まず3日調べてから決めよう」とする必要がないということです。まず1つのプランを買って数日実際に使い、合わなければ返金すれば済みます。具体的な申請経路、着金までの時間、対象外となるケースは第7章でまとめて説明します。ここでは、そういう制度があり、追加の条件も不要だということだけ押さえてください。

CHAPTER 04

サブスクリプションの取得:リンク・形式・セキュリティの境界

サブスクリプションリンクは、この一連の流れで最も重要な文字列です。クライアントがどの回線を見られるかを決め、アカウントのセキュリティ境界も決めます。この章では、それが何か、どう取得するか、どう使うか、そしてなぜ他人に渡してはいけないのかを説明します。

サブスクリプションリンクとは何か

サブスクリプションリンクはトークン付きのアドレスです。クライアントがこのアドレスにアクセスすると、サービス側が回線設定の一覧を返し、クライアントがその一覧を選択可能なノードリストに展開します。つまりサブスクリプションリンクは「ダウンロード先」でも「インストーラ」でもなく、鍵に近いものです。手に入れた人は、サービス側にあなたのアカウントの回線設定を要求できます。

パネルのサブスクリプションエリアで完全なリンクをコピーできます。リンクは次のような形式です。

https://example.com/sub?token=YOUR_TOKEN

上は形式の例で、実際のリンクはパネルの表示を基準にしてください。末尾のトークンは一意の識別子であり、勝手に置き換えられるパラメータではありません。

読み込みプロトコルの優先順位

同じサブスクリプションリンクでも、クライアントは複数の読み込み方法を用意している場合があります。互換性と機能の充実度から、推奨の優先順位は次のとおりです。clashplus:// が最優先、次に Shadowrocket、次に Stash、その次が sing-box、最後が Clash。前にあるほど、ルール分流、サブスクリプションの自動更新、ノードのグループ化の対応が充実しています。後ろにあるほど互換性が広く、古いクライアントや、どれを選べばいいかわからない場合に向いています。

実際の作業ではこの順番を全部覚える必要はなく、ほとんどのクライアントは最適なものを自動で判別します。読み込んだあとにノードリストが空だったり、ルールが効いていなかったりする場合に、この順番で別のプロトコルに切り替えて試すと、たいてい解決します。

3つのセキュリティ境界

サブスクリプションリンクがアカウントの資格情報に等しいというのは、具体的な行動に落とし込む必要があります。

  • 他人に転送しないこと。リンクを手に入れた人は誰でもあなたのアカウントの通信量の枠を使えます。消費はあなたに計上され、誰が使ったかを区別することもできません。
  • 公開の場に貼らないこと。フォーラム、グループチャット、スクリーンショット、画面録画、コードリポジトリはすべて公開の場です。スクリーンショットにサブスクリプションリンクが写り込む場合は、先に切り取るかマスクしてください。
  • 漏えいが疑われたらリセットすること。パネルにはサブスクリプションをリセットする操作があり、リセットすると古いリンクは即座に無効になり、すべての端末で新しいリンクを読み込み直す必要があります。2分余分にかかっても、漏れたリンクを有効なままにしないほうが安全です。
注意 サブスクリプションリンクを「友人に配るための設定ファイル」に変換しようとしないでください。設定ファイルにも同じトークンが入っており、リンクをそのまま転送するのと効果は変わりません。家族に使わせたい場合は、それぞれでアカウントを開設するか、少数の端末であなたのログインを共有してください。ただし、ログインを共有すると相手にあなたのサブスクリプション情報が見えることは理解しておいてください。

サブスクリプションを再取得すべきタイミング

サブスクリプションは一度きりのスナップショットではなく、サービス側の回線は調整されます。次の3つの場合は手動で更新することをおすすめします。1つ目は、クライアント内である地域が突然消えた、あるいは地域が増えた場合。2つ目は、プランを変更したのでクライアントに新しい設定を読ませる必要がある場合。3つ目は、長期間クライアントを開いていなかった場合(たとえば1か月空いた)で、接続前にまず更新する。多くのクライアントは自動更新の間隔を設定でき、1日1回程度が適切です。頻繁すぎても意味がなく、サービス側の頻度制限に引っかかる可能性があります。

サブスクリプションとクライアントの関係をもう一度

端末を変えるときは、新しい端末にクライアントを入れて同じサブスクリプションを読み込むだけで、買い直す必要はありません。逆に、クライアントをアンインストールしてもアカウントと枠に影響はなく、入れ直して読み込めば元通りです。本当に「失われる」のはサブスクリプションリンクそのものだけです。保存していなければ、パネルにログインしてコピーし直せば済みます。リセットした場合は古いリンクが無効になるので、新しいほうを使ってください。

サブスクリプションがクライアントによって挙動が変わる点については、VPN 用語解説の記事で、サブスクリプション、ノード、プロトコルといった概念をより細かく分解しています。読めば読み込み作業に自信が持てるはずです。

CHAPTER 05

5プラットフォームのクライアント設定:1つずつ順に

本サービスは Windows、macOS、iOS、Android、Linux の5つのプラットフォームに対応しています。どのプラットフォームのクライアントもユーザーパネルのダウンロードエリアから取得します。マーケティングページにインストーラの直リンクを置いていないのは意図的で、インストーラもサブスクリプションもログイン後にしか取得できないようにし、第三者のサイトで再パッケージされるのを防いでいます。この章ではプラットフォームごとに、「何が表示され、次に何をするか」を明確に書きながら進めます。

Windows

パネルにログインしてダウンロードエリアへ進み、Windows 版のインストーラをダウンロードします。インストールは通常どおり「次へ」で進めるだけです。インストール後に初めて起動すると、プログラムは空の設定画面で止まります。ここでパネルに戻ってサブスクリプションリンクをコピーし、クライアントの「サブスクリプション」または「設定」の入口を探してリンクを貼り付け、読み込みを確定します。読み込みに成功するとノードリストに地域グループが現れるので、地域を1つ選んで接続を押し、ステータスが接続済みになれば完了です。

Windows でよくある小さな問題が2つあります。1つ目は、初回接続時にシステムのネットワーク権限の確認が表示され、許可を押さないとトンネルが確立できないこと。2つ目は、他のネットワークツールを同時にインストールしているとルートが衝突し、接続はできているのに Web ページが開けないという形で現れることです。この場合は他のツールを終了してから再試行してください。クライアントの「起動時に自動開始」にチェックを入れておくと、毎回手動で開く手間が省けます。

macOS

macOS の流れは Windows とほぼ同じです。ダウンロード、インストール、サブスクリプションの読み込み、ノード選択、接続。違いはシステム権限がより厳しいことです。初回接続時にはネットワーク設定の追加の許可を求められ、システム設定で確認する必要があります。新しいバージョンの OS では「プライバシーとセキュリティ」に確認待ちの通知が出ることもあり、許可を押して初めて有効になります。

もう1つの違いはメニューバーのアイコンです。macOS のクライアントは通常メニューバーに常駐し、接続状態はアイコンの色で区別されます。クリックすると現在のノードと上下の速度が確認できます。日常使いではウィンドウを閉じてメニューバーのアイコンだけにしておき、ノードを切り替えたいときに開くのがおすすめです。アンインストール時は、先にクライアントでシステムプロキシをオフにしてください。設定が残ると、アンインストール後にネットにつながらなくなることがあります。

iOS

iOS のインストール経路は他のプラットフォームと異なります。App Store からクライアントを入手し、インストール後に開いて「サブスクリプションから読み込む」を選び、サブスクリプションリンクを貼り付けます。初回接続時に「VPN 構成を追加」の確認ダイアログが表示されるので、許可を押して端末のパスコードを入力する必要があります。これはシステムレベルの要件で、飛ばすとトンネルは確立できません。

iOS では誤解しやすい現象があります。接続に成功してステータスバーに VPN の表示が出ているのに、一部のアプリは直接接続のままというものです。これは通常クライアントの問題ではなく、そのアプリが独自のネットワーク経路を使っているためです(たとえば一部のアプリに内蔵されたプロキシ設定)。判別方法は簡単で、ブラウザで海外のサイトを開き、正常に読み込めればトンネルは通っています。また、iOS のバックグラウンド処理はかなり積極的で、長時間バックグラウンドに回すとシステムに停止されることがあります。前面に戻したときに接続状態が残っているか確認してください。

Android

Android も同じくパネルのダウンロードエリアからインストーラを取得します。インストール時に「提供元不明のアプリ」の警告が出ることがあり、設定で一度許可する必要があります。インストール後に開いてサブスクリプションリンクを読み込み、ノードを選んで接続を押します。初回接続時には VPN 接続の要求ダイアログが表示されるので、OK を押してください。

Android では2つの設定に注意が必要です。1つ目はバッテリー最適化です。メーカーによっては画面オフ後にバックグラウンドを整理し、接続が切れることがあります。クライアントをバッテリー最適化のホワイトリストに入れると防げます。2つ目はアプリ単位のプロキシです。特定のアプリだけトンネルを通したい場合は、クライアントでアプリ別の分流を選べます。他のアプリは直接接続のままになるので、通信量も節約でき、ローカルサービスへの影響も避けられます。アプリ別プロキシは Android が他のプラットフォームに対して持つ実用的な強みです。

Linux

Linux ユーザーはパネルのダウンロードエリアから該当アーキテクチャのクライアントパッケージを取得し、展開してターミナルでディレクトリに入って実行します。多くのディストリビューションでは、起動前に実行ファイルへ実行権限を付ける必要があります。具体的なコマンドはパッケージ内の説明に従ってください。起動後は同じく、サブスクリプションの読み込み、ノード選択、接続の3ステップです。

Linux で接続性を確認する最も直接的な方法は、コマンドラインでリクエストを送り、返ってくるステータスコードを見ることです。

curl -sS -o /dev/null -w "%{http_code}\n" https://example.com

200 が返ればリクエストは正常に通っています。タイムアウトや接続失敗が返る場合は、トンネルが確立していないか、ルールが効いていません。システムが NetworkManager を使っている場合、クライアントがプロキシを引き継いだあとに別のツールで DNS を変更しないでください。両者が競合します。GUI のないサーバー環境では、ローカルで先にサブスクリプションの読み込みとノード選択を済ませ、その設定を同期することをおすすめします。

5つのプラットフォームに共通する点

どのプラットフォームでも流れは同じです。パネルにログイン → クライアントをダウンロード → サブスクリプションを読み込む → ノードを選ぶ → 接続 → 確認。違いはシステムの権限確認とバックグラウンドの扱いだけです。なので1つのプラットフォームで一度導入すれば、残りはぐっと速く進みます。同じアカウントで台数制限なく同時接続できるため、5つすべてに導入して同時につないでおくこともでき、切り替える必要はありません。

あるプラットフォームで読み込んだあとにノードリストが空の場合、まず3つを確認してください。サブスクリプションリンクが完全にコピーされているか(末尾の文字が欠けていないか)、ネットワークが通じているか(読み込み自体にもネット接続が必要です)、クライアントのバージョンが古すぎないか。3つとも問題なければ、別の読み込みプロトコルに切り替えて再試行してください。第4章の優先順位を参照してください。

CHAPTER 06

接続確認:通信が本当に回線を通っているか確かめる

「つながった」と「本当に回線を通っている」は別のことです。クライアントが接続済みと表示するのはトンネルが確立したというだけで、通信が正しくルーティングされている証拠ではありません。この章では確認方法、回線選びの原則、よくある不具合の切り分け順を説明します。

3つの確認作業

1つ目は出口の確認です。ブラウザで任意の IP 確認サイトを開き、表示される所在地が選んだノードの地域と一致するか見ます。日本ノードを選んだのにローカルの IP が表示されるなら、通信がトンネルに入っていないか、ルールがこのリクエストを除外しています。2つ目は、普段開けない海外サイトにアクセスし、正常に読み込めれば経路は通っています。3つ目はクライアント自体の統計を見ることで、接続後に上下のデータが増えていれば正常です。ずっとゼロなら通信が通っていません。

3つのうち、最も信頼できるのは出口の確認です。キャッシュの影響を受けず、特定のサイトが使えるかどうかにも依存しません。接続したらまず出口を確認する習慣をつけておくと、問題が起きたときに経路の問題か目的サイトの問題かを素早く判断できます。

適切な回線の選び方

回線選びは「上にあるほど良い」ではなく、用途に合わせるものです。日常の Web 閲覧や業務の共同作業なら、中継タイプで通常は十分です。夜のピーク時間に動画を見たり長時間の会議をしたりするなら、IEPL 専用線に切り替えると安定します。一時的に調べものをするだけなら、直接接続タイプが最短経路です。地域の選び方は、地理的に近く、目的のサービスがその地域にノードを持っていることを優先します。日韓のコンテンツなら日本、北米のコンテンツならアメリカ、東南アジアのノードが必要ならシンガポールです。

実用的な習慣として、予備の回線を2〜3本用意しておくことをおすすめします。主力が1本、予備が1本、動画専用が1本。主力が重くなったら予備に切り替えれば、毎回リストを探し直さずに済みます。多くのクライアントはよく使うノードを先頭に固定したりお気に入りに登録できます。1分かけて整理しておけば、その後数か月が楽になります。

よくある不具合と対処の順序

切り分けは近いところから遠いところへ順に行い、いきなりノードを変えないでください。まずローカルのネットワーク自体が通じているか(クライアントを切って国内のサイトが開けるか)を確認し、次にクライアントが本当につながっているか、その次に出口を確認し、最後に回線を疑います。

よくある症状と対応する操作
症状考えられる原因対処
クライアントは接続済みなのに Web ページが開けないルールが効いていない、DNS を引き継げていない、または他のネットワークツールと競合している他のネットワークツールを終了する。ルールモードを一度切り替える。クライアントを再起動する
Web ページは開けるが動画がずっとバッファリングする現在の回線がピーク時間に混雑しているIEPL 専用線に切り替える。同じ地域の別回線に変える
一部のアプリは正常で、一部のアプリがつながらないそのアプリがシステムプロキシを通っていない、または分流ルールで除外されているアプリ別プロキシの設定を確認する。そのアプリをプロキシ対象に追加する
接続すると全体が遅くなるノードの地域が遠すぎる、またはローカルの出口品質が悪い地理的により近いノードに変える。直接接続タイプの結果と比べる
しばらくすると自動的に切断されるシステムがバックグラウンドを整理した、またはクライアントが停止されたバッテリー最適化のホワイトリストに入れる。自動再接続を有効にする

速度についての妥当な見込み

クロスボーダー回線の実効速度は3つの区間で決まります。ローカルから入口まで、入口から出口まで、出口から目的サイトまで。クライアントが影響できるのは真ん中の区間だけで、残りの2区間はサービス側の制御範囲外です。だから同じノードでも時間帯やネットワークによって挙動が違うのは正常で、一度の速度測定結果が良くなかったからといって回線に問題があると決めつける必要はありません。判断方法は、時間帯を変えて何度か試すことです。決まった時間帯だけ遅いなら混雑の可能性が高く、一日中遅いなら回線の変更を検討してください。

ヒント 客観的な速度測定の方法や、どの指標を見るべきかを体系的に知りたい場合は、速度測定方法の実測比較の記事をお読みください。核心の結論はシンプルです。同じツール一式を使い、時間帯を分け、少数の指標だけを見るほうが、速度測定サイトを何度も更新するより参考になります。

アカウントの問題を疑うべきとき

すべてのノードにつながらない、サブスクリプションの更新に失敗する、パネルも開けないという場合は、回線の問題ではなくアカウントの状態かローカルネットワークの問題である可能性が高いです。まずプランが期限切れでないか、通信量を使い切っていないかを確認してください。この2つはパネルの概要エリアで一目でわかります。期限切れなら更新し、使い切っていればリセットを待つか通信量パックを追加します。この判断は1分もかかりませんが、無駄なノード切り替えの試行を大量に省けます。

CHAPTER 07

日常管理:通信量のリセット、アップグレード、返金

使い始めてから日常的に処理するのは、実は4つだけです。通信量の確認、期限切れへの対応、たまのアップグレード、必要なら返金。この章では4つとも書き切ります。あわせて端末とパスワードに関する操作も説明します。

通信量のリセットと残量の確認

月額プランの通信量は申し込み日を基準に毎月リセットされます。パネルの概要エリアに、今の周期で使用した通信量と残量が表示されます。週に一度は目を通すことをおすすめします。特に高画質の動画を何本か見たあとは確認してください。残量が少なくなるとパネルに通知が出ることが多く、そのときの選択肢は3つです。次の周期のリセットを待つ、より上位のプランにアップグレードする、通信量パックを追加する。優劣はなく、期限まで何日あるかで決めます。残り2〜3日なら待つ、残り半月ならアップグレード、使用量の変動が大きいなら通信量パックです。

通信量パックの残量は別枠で表示され、月次のリセットでゼロになりません。つまり月額プランと通信量パックの両方を持っている場合、どちらから先に消費されるかはシステムのルール次第ですが、どちらの残量もパネルで確認できます。使い切るまで有効・期限なしというルールは、通信量パックを安心してためておけるという意味でもあります。無駄になりません。

期限切れと更新

期限が近づくとパネルに残り日数が表示されます。更新はプランエリアで行い、同じプランで更新すれば、周期は現在の期限日から後ろへ延びます。早めに更新しても残り日数が無駄になることはありません。この点は月額サブスクリプションの多くのサービスと同じで、数日前に更新しても問題ありません。

期限切れ後に更新を忘れても、アカウントが削除されることはなく、接続できなくなるだけです。その場合は更新すれば復旧し、回線設定もサブスクリプションリンクも変わらないので、読み込み直す必要はありません。これもサブスクリプション型が一括購入に対して持つ利点で、状態はアカウントに紐づき、個々の取引には紐づきません。

アップグレード、ダウングレード、通信量パックの追加

アップグレードのルールは第2章で説明したとおりです。差額を残り日数に按分して支払うだけで、1か月分を買い直す必要はありません。ダウングレードは違います。ダウングレードは次の課金周期から有効になり、現在の周期は元のプランのまま使います。この設計により「月の途中で下げたら枠が急に減った」という不便を避けられます。通信量パックはいつでも追加でき、追加するとすぐに反映され、期限日には影響しません。

4種類の操作の反映タイミング比較
操作反映タイミング現在の周期への影響
プランのアップグレード支払い完了後すぐに反映残り日数が新プランで埋められる
ダウングレード次の課金周期現在の周期は変わらない
通信量パックの購入支払い完了後すぐに反映月額プランの周期には影響しない
更新現在の期限日から後ろへ延長残り日数に影響しない

返金:7日間の理由不要

本サービスは初回の支払いから起算して7日間の理由不要の返金に対応しています。申請経路は、パネルにログインし、注文エリアで該当する支払い済みの注文を探して返金申請を出す方法と、フッターのチケット窓口から注文番号を添えて提出する方法があります。承認後は元の支払い経路で返金され、着金までの時間は支払い経路側の処理速度によります。

2点補足します。1つ目は、返金は注文単位で処理されるため、複数の注文がある場合はどれかを指定する必要があります。2つ目は、返金が完了するとその注文に対応する通信量の枠は無効になりますが、アカウントに未使用の通信量パックが残っている場合、パックは影響を受けず引き続き使えます。返金前に「買った通信量パックも一緒に返ってしまうのでは」と心配する必要はありません。

おすすめ 長く使うかどうか決めかねているなら、まず最安プランを数日使って、よく使う回線とよく使う端末で一通り試してから、アップグレードするか決めてください。7日あれば、自分のネットワーク環境でその回線が実際どうかを判断するのに十分で、どんなレビューを見るより信頼できます。

端末の管理とパスワード

同時接続台数に上限はないので、「古い端末を追い出す」必要はありません。ただし、どこかの端末をなくしたり売却したりした場合、その中のサブスクリプションリンクは有効なままです。このときは2つのことを行ってください。アカウントのパスワードを変更すること、そしてパネルでサブスクリプションリンクをリセットすること。2つを済ませれば、古い端末のクライアントはトークンが無効になり設定を更新できず、トンネルも使えなくなります。

パスワードは定期的に変更することをおすすめします。特に公共の端末でログインした疑いがある後は必ず変更してください。パスワードの変更は読み込み済みのサブスクリプションには影響しませんが、サブスクリプションのリセットは影響します。リセット後はすべての端末で読み込み直しが必要なので、操作の前にしっかり考えてください。

CHAPTER 08

応用的な使い方:分流、固定出口、複数端末

基本の流れが通ったあと、残る最適化の余地は主に3方向です。トンネルを通すべき通信を通し、通すべきでないものは通さない。安定した出口が必要なサービスには安定した出口を用意する。複数端末をそれぞれ別に使い、互いに干渉させない。この章ではこの3つを扱います。

ルールモードとグローバルモード

クライアントは通常2つのルーティングモードを用意しています。ルールモードは既定のルールで分流し、ルールに一致したリクエストはトンネルを通り、それ以外は直接接続します。グローバルモードはすべてのリクエストをトンネルに送ります。日常的にはルールモードをおすすめします。ローカルサービス、社内ネットワーク、国内サイトは直接接続のままになり、速度も互換性も良く、通信量の枠も本当に必要なところにだけ使われます。

グローバルモードが向いているのは2つの場面です。1つ目は、あるアプリの通信がルールでカバーされておらず、どうしてもつながらないときに、一時的にグローバルへ切り替えて分流の問題かどうかを確かめる場合。2つ目は、すべての通信を同じ出口から出したい場合で、たとえば出口の一貫性が強く求められるサービスです。確認が終わったらルールモードに戻すのを忘れないでください。長期間グローバルにすると枠の消費が明らかに速くなります。

分流ルールの書き方

分流ルールの本質は「どの通信をどこへ送るか」という判断の並びです。よくある書き方は優先度の高い順に、まずドメインで特定のサービスに一致させ、次に地域で一致させ、最後に既定のポリシーへ落とすという流れです。構造のイメージを示します。そのまま使える完全な設定ではありません。

rules:
  - DOMAIN-SUFFIX,example.com,PROXY
  - DOMAIN-KEYWORD,example-api,PROXY
  - GEOIP,CN,DIRECT
  - MATCH,PROXY

この設定の意味は次のとおりです。指定したドメイン末尾に一致するものはプロキシへ、指定したキーワードを含むものはプロキシへ、中国大陸の IP と判定されたものは直接接続へ、それ以外はすべてプロキシへ。実際に使うときは example.com を自分が必要とするドメインに置き換えてください。ルールは上から下へ照合され、最初に一致した時点で止まるので、より具体的なルールほど前に置きます。

注意 ネット上に出回っている大規模なルールセットをそのまま真似しないでください。ルールが多くなるほど照合が遅くなり、不具合が出たときの原因特定も難しくなります。最小限の実用セットから始めることをおすすめします。本当に必要な数条だけを追加し、つながらないときは足していく。ルールファイルを変更したら、クライアントに設定を再読み込みさせるのを忘れないでください。

固定出口:API 呼び出し用に安定した回線を用意する

AI 系の API を呼ぶのと Web を閲覧するのは別のことです。Web は切れたら再読み込みすれば済みますが、API 呼び出しが切れると、失敗したリクエスト、リトライ処理、タイムアウトといった形で残ります。こうした用途は出口の安定性への要求が高く、出口 IP が頻繁に変わるとリスク判定に引っかかることがあり、接続が頻繁に張り直されるとタイムアウト率が上がります。

やり方は、こうした通信に専用の回線を1本指定し、長期間変えないことです。具体的には、ルールの中で API のドメイン専用に固定ノードを指す1条を書き、それ以外の通信は通常どおり分流します。この回線は、たまに遅いからといって変えないでください。安定性はピーク速度より重要です。あわせてクライアントのタイムアウトとリトライのパラメータを保守的に設定し、多少遅くても失敗を繰り返さないほうを選びます。より細かい回線選びの考え方はAI API 向け回線の記事をご覧ください。

ストリーミング:回線タイプより地域選択が重要

ストリーミングサービスの視聴可能な内容は出口の地域で決まるため、まず地域を正しく選ぶこと、次に回線タイプを選ぶことが重要です。地域が合っていて、再生時に何度もバッファリングするなら、IEPL 専用線に切り替えてください。また、同じサービスでも地域によって字幕、ビットレート、コンテンツライブラリが異なります。見たい作品が特定の地域でしか配信されていない場合は、回線を変えるより地域を変えるほうが効きます。地域差の実測比較はDisney+ の地域比較の記事が参考になります。方法は他のサービスにもそのまま当てはまります。

複数端末を同時接続するときの割り振り方

台数制限なく同時接続できるということは、端末ごとに違う役割を持たせられるということです。デスクトップは主力回線をつないだまま長時間の処理を走らせ、ノート PC は必要に応じて切り替え、スマートフォンは省電力の回線に固定し、タブレットは動画専用にする。各端末が同じサブスクリプションをそれぞれ読み込み、それぞれノードを選ぶので、互いに影響しません。

気をつけるのは枠の共有だけです。すべての端末が同じ枠を消費します。家庭内に長時間大容量の処理を走らせる端末があるなら、その端末専用にルールを1条足して範囲を限定し、知らないうちに枠を使い切ってしまうのを避けることをおすすめします。「端末ごとに別アカウントを開設すべきか」という問いの答えは不要です。使用量を個別に集計したい場合を除き、1つのアカウントで全端末をまとめて管理するほうが楽です。

さらに深く進む方向

この8章を読み終えれば、一連の流れは一人で完結できます。さらに踏み込みたい場合、方向は3つあります。プロトコルと回線の技術的な詳細を知りたいなら用語解説へ。ゼロから最短ルートをもう一度たどりたいならクイックスタートへ戻ってください。先に回線のカバレッジを確認してから設定を調整したいなら、サーバーページのグループ別リストをご覧ください。価格やプランに疑問があるときは、プランページに完全な一覧表があります。

最後にひとつ。このハンドブックに出てくる数字はすべて——3つの月額プランの価格と通信量、3種類の通信量パックの容量、7日間の理由不要の返金、同時接続台数の無制限、90+ か国と 190+ 回線——いずれも本サービスが現在対外的に公表している事実です。どこかで食い違う説明を見かけた場合は、パネルと本サイトのページを基準にしてください。